超デフレ突入 「1強」勝ち組17社

2009年04月12日

『日刊ゲンダイ』 2009年4月8日掲載「超デフレ突入勝ち組17社」という記事がありましたので紹介します。

世間・マスコミでは「100年に1度の大不況」というニュースが連日にぎわっていますが、そのような経済状況にもかかわらず一部の「勝ち組」企業は快進撃を続けています。
「負け組」の会社とは経営戦略など「どこがどう違う」のでしょうか?

【デフレ「勝ち組」17社】
◇社名/株価/年初来高値/年初来安値 (株価は4月7日終値、単位円)
◆セブン&アイHD/2、180/3、120/1、901
◆ファーストリテイリング/11、110/13、870/8、870
◆ニトリ/5、510/7、110/4、750
◆日本マクドナルド/1、670/1、858/1、626
◆エービーシー・マート/1、832/3、320/1、701
◆吉野家HD/108、800/114、500/100、700
◆ゼンショー/476/540/430
◆しまむら/5、370/7、090/4、600
◆スズキ/1、853/1、947/1、156
◆ダイハツ工業/821/880/685
◆オートバックスセブン/2、750/2、915/2、005
◆王将フードサービス/1、492/1、600/1、460
◆ハイデイ日高/936/1、198/888
◆幸楽苑/1、119/1、221/1、115
◆日清食品HD/2、825/3、230/2、760
◆東洋水産/2、075/2、610/1、974
◆ローソン/3、740/5、240/3、580

● 体力勝負で倒産激増の恐れも

値下げ合戦が止まらない。

スーパー大手のイオンが驚きの「反省広告」を打ち出し、食料品や日用品、衣料品など5000品目以上も値下げしている。
ライバルのセブン&アイも、プライベートブランド(PB)を中心に傘下のイトーヨーカ堂で約2600品目の値下げを断行した。
 さらに百貨店の高島屋が「デパ地下」で販売するパンを最大1割安くする。
コンビニのミニストップもイオンのPB「トップバリュ」約100品目を最大3割値下げだ。

帝国データバンクの中森貴和氏が言う。
生死を懸けた消耗戦に突入したとみるべきです。
体力のある大手企業は、今後も顧客獲得のため、値下げ幅を拡大させていくでしょう。
しかし体力のない企業は、値下げ競争についていけず、売り上げが大きく落ち込むことになります。
実体経済が悪化する中でのデフレ進行ですから、倒産激増の恐れは高まっています」

小売りを中心に「1強時代」に入ったという見方が株式マーケットでは広がっている。
SMBCフレンド証券ストラテジストの中西文行氏も言う。
ユニクロ(ファーストリテイリング)や家具のニトリ日本マクドナルドが1強で、共通しているのは、手ごろな価格でありながら『そこにしかない商品』を持つ強さです。
靴のABCマート吉野家、ゼンショー(すき家)、婦人服のしまむらも健闘しています。
その他、軽自動車のスズキダイハツ、ETC効果が加わって売り上げ増のオートバックスセブンもデフレに強い銘柄として注目です」
 ユニクロの3月売上高(既存店)は、前年同月比7.9%増。
カジュアル衣料のライトオンやジーンズメイトが2ケタ減だったから、ユニクロの独り勝ちだ。
外食では「餃子の王将」(王将フードサービス)が14.5%増、日本マクドナルドは1.3%増(2月)、吉野家も1.5%増(2月)と売り上げを伸ばしている。ラーメン店も踏ん張った。日高屋(ハイデイ日高)の3月全店売上高は14.7%増、幸楽苑も4%増だ。
「極端な低価格志向で袋麺の人気が高いので、日清食品東洋水産も注目です」(前出の中西氏)
 100円コンビニ「ローソンストア100」も勝ち組だ。
コンビニの1日あたりの売上高は50万円弱といわれるが「ストア100」は、「60万円近くまで高まった」(ローソン関係者)。
 行き過ぎた値下げ合戦は自らの首を絞めかねない。
超デフレ時代の勝ち組といえども、注意深く見守ったほうがいい。

政府が15兆円の経済対策を発表しましたが、このデフレ経済にどれだけ効果があるのか不透明で、まだしばらくは「超デフレ時代」が続くと見たほうがいいのでしょう。
となると、各業界においてますます「1強」つまり「寡占化」が進むのでしょうか。
消費者にとっては決して好ましいことばかりではないとも思うのですが、競争の激しいビジネスの世界ですから避けることのできないことなんでしょう。
逆に考えれば「1強」になれないとわかっている会社はさっさとその業界から撤退すべき、あるいは「進出」すべきでないともいえますね。

以下のニュースが参考になりそうです。

不況知らず 人気のメンズ化粧品 イザ!

MONEYzine
過去最高益を叩き出した、ABCマート流「儲けのカラクリ」
「餃子の王将」創業以来最高の伸び率 マクドナルドと対照の手法で躍進
ファミレスから家族客を奪取 「餃子の王将」強さの秘密
他社に先駆けた「減産」で今期も黒字 冴えるスズキ社長の「勘ピュータ」
【財務諸表が読める・わかる】あのマクドナルドの決算書を丸裸に



スポンサードリンク
同じカテゴリー(政治・経済ニュース)の記事画像
定額給付金 「使い道」に関する調査結果について
同じカテゴリー(政治・経済ニュース)の記事
 アホウ総理の「バカタロー」解散 (2009-08-31 23:12)
 7/21(火)衆議院が解散されました。 (2009-07-21 22:09)
 「東京都議選」の歴史的大勝(民主党)の結果をうけて思うこと (2009-07-14 02:09)
 「クリントン長官と熱いキスした」オバマさん、危ないジョーク (2009-05-11 02:12)
 定額給付金 「使い道」に関する調査結果について (2009-04-10 19:57)
 小沢一郎 公設秘書逮捕! (2009-03-04 00:23)

Posted by 次世代メールの居相です。 at 05:55│Comments(0)政治・経済ニュース
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。